被せ物
歯の被せ物の種類
歯の被せ物には、金属、セラミック、レジン、その他新しい素材もあります。中山下歯科では、従来ある被せ物以外の新しい素材も取り扱っています。お気軽にご相談ください。
金属の被せ物
いわゆる金歯、銀歯といわれている昔からあるものです。丈夫で滑らかな素材ですが、その見た目から前歯には使いづらく、金属アレルギーや歯肉の変色などの問題から、最近はセラミックの被せ物が一般的になっています。
セラミックの被せ物
セラミックの主流である、オールジルコニアクラウンは、丈夫で見た目がきれい、アレルギーがないという優れた素材です。ですが硬すぎる素材のため、顎や反対側の歯を傷めたり、物を噛んだときにカチカチという音が気になったりというデメリットもあります。
レジンの被せ物
合成樹脂でできており、天然の歯と同じような色調で作ることができます。しかしセラミックより欠けやすい、ブラークがつきやすいというデメリットがあります。
ジルコニアオールセラミッククラウンとは?
ジルコニアオールセラミッククラウンは、90%以上の酸化ジルコニウムを主成分とした、高強度のクラウン・ブリッジ用のフレームです。
2005年に歯科用ジルコニアセラミックとして薬事法の認可を受け使用されはじめました。
主に詰め物やかぶせもの、差し歯やブリッジに適しており、一切金属を使わないため、アレルギーがある患者さんには適した素材と言えます。
ジルコニアオールセラミッククラウンのメリット
- 従来のセラミックの3倍以上の強度。
- 金属と同等の硬さがあり、破折しにくい。
- 金属を使用していないため、アレルギーを起こしにくい。
- 重さが金属の1/3であるため、口の中に入れても違和感がない。
- 審美的に従来のものより優れているため、天然歯に近い色調が表現可能。
- 清掃性が良く、歯垢がつきにくいため、虫歯になりにくい。
- インプラント処置後の上部構造に適している。
- 金属イオンの溶出がないので歯肉の退縮がなくブラックマージンを防止できます。(歯肉の変色防止)
ジルコニアオールセラミッククラウンのデメリット
- 物を噛んだときにカチカチという音が気になる場合がある。
- 製作日数がかかる。約10日前後。
- 費用が高価。
ジルコニアオールセラミッククラウンの症例
術前
術後
ジルコニアオールセラミッククラウンの製造工程
1.ご自身の歯を整えます
きれいな歯になるようご自身の歯を少し削り形を整えます。同時にご希望の色を選んで頂きます。
2.クラウン製造
出来上がる歯の色や形をイメージしながら歯科技工士さんが造ります。
3.出来上がりをチェック
最終的な色や形をチェックします。
4.クラウン装着
完成したものがあなたのお口の中で違和感がないかを確認します。合っていたらクラウンを装着し完成です。
ジルペッククラウンとは?
ジルペッククラウンは、外側がセラミックのジルコニア、内側がペクトン®とよばれる体に優しい医療用ポリマーから作られています。
ペクトン®は衝撃吸収効果を持つため、セラミックの利点であるキレイ、丈夫という特徴をそのまま活かし、硬すぎる、噛んだときのカチカチという音が気になるという欠点を改善します。
ペクトン®は人工関節などに使用される素材ですので、ジルコニアと同様生体親和性が高く、アレルギーの心配はありません。
ジルペッククラウンのメリット
- 顎、骨など体に優しい
- 噛み心地が優しい
- 金属と同等の硬さがあり、破折しにくい。
- 金属を使用していないため、アレルギーを起こしにくい。
- 重さが金属の1/3であるため、口の中に入れても違和感がない。
- 審美的に従来のものより優れているため、天然歯に近い色調が表現可能。
- 清掃性が良く、歯垢がつきにくいため、虫歯になりにくい。
- インプラント処置後の上部構造に適している。
- 金属イオンの溶出がないので歯肉の退縮がなくブラックマージンを防止できます。(歯肉の変色防止)
インプラントにも使用できるジルペッククラウン
インプラントは失った歯を快復させる効果的な治療法ですが、天然歯でクッションの役割をしていた「歯根膜」をつくることができません。クッションがないと噛んだ力が直接被せ物やインプラント、骨、顎に伝わり、機能的な問題を引き起こす可能性があります。
その点、衝撃吸収(クッション)効果を持つジルペッククラウンを使用すると、その心配は軽減されます。
天然歯
インプラント
インプラント+ジルペッククラウン
被せ物の種類 | 顎にかかる力(平均) | オールジルコニアとの比較 |
---|---|---|
オールジルコニア | 641.8 | – |
金歯 | 344.8 | -46.28 |
レジン | 236.0 | -62.23 |
ペクトン® | 164.4 | -69.71 |